こんな症状はありませんか?
- 疲れやすい
- 咳をする
- 呼吸が早い
- 後ろ肢が立たない
上記の症状に心当たりがある場合は、愛犬・愛猫が循環器科系の疾患にかかっている可能性があります。
循環器の病気について
よくある病気
僧帽弁閉鎖不全症
ワンちゃんの場合、よくある病気として、僧帽弁閉鎖不全症があります。 左心房と左心室の間の僧帽弁が変性し、血液の逆流を生じる病気です。 中年齢から高齢の小・中型犬で多く発症し、血液の一部が逆流することで、心臓から送り出される血液量が減少し、心臓や肺での血液の流れが滞ります。 逆流量が多くなると、元気がなくなったり、疲れやすくなったり、咳が増えたりといった症状が現れてきます。 重度の場合、肺に水が溜まる肺水腫という状態になり、呼吸困難に陥ることもあります。
心筋症
ネコちゃんの場合、よくある病気として、心筋症があります。 心臓の筋肉が様々な原因により障害され、心臓がうまく機能しなくなる病気の総称です。 その中でもネコで最も多く発生するタイプが肥大型心筋症です。 好発種として、メインクーンやペルシャ、アメリカン・ショートヘアなどが知られていますが、雑種猫でも多く発生しています。 発症年齢も若齢から高齢まで幅広く、雄猫に多く認められています。 発症初期だと症状はほとんど見られませんが、進行すると元気食欲の低下が認められたり、重度になると呼吸困難や発咳といった症状も認められます。 また、合併症として血栓が血管に詰まってしまう血栓塞栓症があり、これにより後肢麻痺などが発生します。
循環器疾患の治療の特徴
内科的治療
薬による治療では、完治させることは出来ません。
病気の進行を遅らせることや、心不全の症状を緩和することが目的の治療です。
生涯、投薬が必要になり、病気の進行と共に、使用する薬も複数となることが多いです。
定期的に聴診や超音波検査をすることによって、早期発見することが大切になります。
専門病院との連携
手術をご希望の場合、専門病院を紹介、連携をとることが可能です。