こんな症状はありませんか?
- 口が臭う
- よだれが多い
- 食べたがるのに食べない
- 頬が腫れた
上記の症状に心当たりがある場合は、愛犬・愛猫が歯科系の疾患にかかっている可能性があります。
歯の病気について
よくある病気
歯周病(ワンちゃん)
よくある病気として、歯周病があります。
歯垢や歯石が原因で、歯肉の炎症が起こります。
さらに炎症が進むと歯根周りも壊されて、眼の下やあごの下が腫れたり、これらの部位の皮膚に穴が開き、血液や膿が出たり、口と鼻がつながって鼻水やくしゃみが出たりします。
出血したり歯が抜けたりしてしまう事もあります。
歯肉・口内炎(ネコちゃん)
よくある病気として、歯肉・口内炎があります。
歯垢中の細菌やウイルスが関連し起こります。
口臭やよだれが出て出血が見られることもあり、慢性的に口腔内粘膜が充血していたり、ただれ、潰瘍がみられたりします。
口を触ることを嫌がり過度な噛み運動をしたり、さらに空腹感があっても食餌を取りたがらなかったりします。
歯科疾患の治療の特徴
投薬
できるだけ口腔内を清潔に保ち抗生物質などの投与を行います。 全身的な病気がある場合はそれらに対応して処置をし同時に栄養状態を良好に保つことが大切です。
歯石を取る
全身麻酔をかけ超音波スケーラーを用いて歯の表面と歯周ポケットに付着した歯垢、歯石を除去します。 さらに歯の表面に研磨剤をつけてポリッシングブラシでツルツルに磨いて新たな歯垢や歯石が付かないようにします。
抜歯をする
重度な歯周病で歯を残せない場合は抜くことがあります。
歯磨きなどの予防・治療
歯周病に対して治療を行った後そのまま放置することで再び歯垢、歯石が付着し、歯周病になってしまいます。 犬では歯垢から歯石に変化する期間は3〜5日、猫では約1週間です。 歯石になると歯磨きでは除去できないので歯石になる前に歯磨きをしましょう。
口腔内チェック、歯磨き指導
ご希望があれば診察時に歯石のチェックや歯磨き指導も行なっております。
麻酔リスク最小化
歯石をとる場合、全身麻酔となりますのでしっかりと術前検査を行い麻酔リスクを最小化しています。
日米の獣医歯科学会でも無麻酔での歯石除去は推奨されていません。