こんな症状はありませんか?
- おしっこの回数、量が多い
- おしっこがでない
- 血尿がでている
上記の症状に心当たりがある場合は、愛犬・愛猫が泌尿器科系の疾患にかかっている可能性があります。
泌尿器の病気について
よくある病気
細菌性膀胱炎 (ワンちゃん)
細菌が尿道を経由して感染することで発症するのが最も一般的です。
残尿感から何度もトイレに出入りする、尿の色が濁る、匂いが強くなる、血尿などの症状がみられます。
腎臓病(ワンちゃん)
腎臓病は大きく分けて「急性腎臓病」と「慢性腎臓病」があります。
急性腎臓病は、急激にぐったりして嘔吐したり、排尿がみられなくなります。
慢性腎臓病は、ゆっくりと進行します。治療をしても腎臓の機能は戻りません。
初期段階では飼い主さんはほとんど気づきません。
腎臓の機能が50%以上失われて初めて、目に見える症状が出てきます。
体重が少しずつ減少する、毛艶が悪くなる、多飲多尿で色の薄い尿をたくさんする、嘔吐がある、散歩に行きたがらないなど活動的でなくなる、元気消失といった症状が現れます。
特発性膀胱炎(ネコちゃん)
膀胱に炎症が起こった状態のことです。 血尿、頻尿、排尿時の痛みなどの症状が見られます。 ストレスが要因の一つだと言われており、比較的若い猫に多く、治っても再発しやすいという特徴があります。
腎臓病(ネコちゃん)
早期では症状はありません。
腎臓の障害が進行するに従って、尿量・飲水量が増える、体重減少、食欲不振などがみられるようになります。
尿道閉塞(ネコちゃん)
尿路に塞栓物などが蓄積し、尿の流れを妨げてしまう状態のことです。
陰部をよく舐める、頻尿、血尿が出る、尿路が完全に塞がってしまうと元気がなくなる、食欲減退、嘔吐などを引き起こします。
泌尿器疾患の治療の特徴
細菌性膀胱炎
急性の細菌性膀胱炎と診断されれば、抗菌薬の内服によって治療します。
腎臓病
腎臓病では、腎臓病療法食を用いた食事療法が中心となります。また尿量が増え脱水になりやすいため水分補給も重要です。
方法としては、経口補液(水を飲ませる)、輸液療法(皮下輸液、静脈輸液)があります。
病気が進行するとさまざまな症状が出てくるので対症療法が必要となります。
特発性膀胱炎
特発性膀胱炎と診断されれば、抗菌薬の内服、食事改善、ストレス緩和のための生活環境の見直しなどを行います。
腎臓病
治らないものなので、完治ではなく進行(悪化)を防ぐことが治療目的になります。
初期の治療はストレスを避けることと、食事療法が中心になります。
尿量が増えて、脱水になりやすいため水を十分に飲める環境を整備します。また、輸液療法を行います。
尿道閉塞
尿道閉塞の解除を行います。解除できない場合はより詳しい検査や、外科手術が必要となります。
※ 当院ではIDEXXカタリストOneを導入しており院内でUPC(尿中タンパク/クレアチニン比)、SDMA(腎機能の値)を測定することができ、腎臓病の早期発見につながります。